日赤医療センター(広尾)での出産・入院について

2013年2月に東京・広尾の日本赤十字医療センターで出産しました。その時の入院の様子や生活でのポイントをメモしたいと思います。 もしこれから日赤にて出産される方のお役に立てれば幸いです。
2013年当時は布おむつ&コットンを使用していましたが、2015年現在では紙おむつ&お尻ふきに切り替わっているそうです。その他変わっている点があるかもしれないことをご了承ください。

また、産後差額なし4人部屋→個室に移動させてもらっており、個室の印象の方がよかったため感想が偏りがちになっていると思います。私のまわりでは4人部屋で退院まで過ごされた方が多く皆さん特に問題なかったとおっしゃっていますので、4人部屋希望の方もご安心いただければと思います。


●産前/管理入院時・差額なしの4人部屋について
・部屋はゆったりしており、産後のMDタイプと同じくらいかと思います。


●陣痛室について
(夜に前期破水したため、1晩陣痛室に入院しました)
・カーテンで仕切られた2人部屋で、室内にトイレがありました。
・隣の方と顔を合わせることはなかったです。
・陣痛が始まり、潜伏期?くらいでもう分娩室に移動となりました。


●分娩室について
・個室で、室内にトイレやソファーがあり、
 付き添いの人も室内で待つことを進められます。
 分娩室の外には待てるスペースがあまりないように感じました。
・CDを再生するプレイヤーがあり、好きな音楽をかけたりできます。
・分娩台の上での出産でしたが、無理に仰向けになったりせず、
 いきみを逃がしていた横向きの体制のまま出産させてくれて楽でした。
・出産後はその部屋で食事+新生児のケアなどをしていただき、
 車椅子で産後の病棟に移動となりました。


●産後/差額なしの4人部屋について
・産前用の差額なし4人部屋と比べて狭く、椅子(荷物おきスペース)と
 ベッドと赤ちゃん用のコットで横幅はいっぱいでした。
通常荷物おきスペースが部屋の内側に来ますが、寒い時期だったため助産師さんが「赤ちゃんは窓側ではなく内側にしましょう」と椅子とコットを入れ替えたためコットを移動するたび隣の方の椅子にかすったりぶつかってしまいました。

・トイレに行く際はコットも一緒に入ります。
トイレもコットが入るといっぱいいっぱいになります。扉の開け方を誤ると閉まりません。

・ドーナッツクッションと授乳クッションが各ベッドに置いてあります。
・冷蔵庫、テレビはエレベーターホールの自販機で売っている
 テレビカードを入れて使います。
・面会は基本ラウンジになります。
・シャワーはシャワー室前にある予約表の希望時間欄に
 自分の名前を書いて予約します。


●4人部屋生活でのポイント
・赤ちゃんが泣いたらとにかく授乳サロンにいくと良いと思います。
 授乳サロンにはおしめ替えスペースやグッズ、着替えなどもありました。
自分は授乳サロンに行くタイミングを逃し、失敗してしまいました。言い訳になってしまいますが、行った方がいいのかな?いつ行けばいいのだろうと思っているままベッド上での授乳指導が続き、そのまま1晩過ごしてしまい、隣の方に「泣いたら授乳サロンに行ってください」と言われてしまいました。本当に申し訳なかったです。その後は授乳サロンに行ったのですが、部屋に戻る途中や、トイレに入ると子供が泣いてしまいベッドまで戻ることができませんでした。助産師さんが「子供は泣くのが仕事ですからねー」と言っていましたが、泣いているのはうちの子だけで、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。どうしようもなくなってしまい、その日面会にきただんなさんと相談して個室に移れるか問い合わせることに決めました。きちんと授乳サロンに行っていればこのようなことにはならなかったと思い、未だに隣の方や同室の方に迷惑をかけてしまったことを後悔しています。当たり前と思う方も多いと思いますが、赤ちゃんが泣いたら授乳サロンに行くようにすると円満な入院生活を送れるかと思います。

・ナースステーションに子供を預かってもらうと良いと思います。
シャワーを浴びたいときやトイレに時間がかかる時など預かってくださるそうです。自分は何となく申し訳なく思い「預かってください」と言えませんでしたが、ひとりでがんばろうと思わないで他の人に甘えることは、産後とても大切だと思いました。


●部屋の変更について
(基本的に分娩予約をした時に申し込んだものから変えられないことになっています)
・ナースステーションにて個室に移りたい旨をお話したところ
 「空きがあれば移動できます」とのことで、ちょうど空きがあり、
 その場でさっと部屋の支度をし、すぐ移動させてくださいました。


●個室(MBタイプ)について
・部屋はゆったりしており、コットまわりにもかなりの余裕があります。
 ベット備え付けの机も広いです。
・トイレ、シャワーがあるので、コットは室内に置いておいて大丈夫です。
・冷蔵庫、テレビは使い放題です。
・ドーナッツクッションと授乳クッション、ソファーもあります。
・差額なしの部屋より食事が若干豪華(品数が多い?)でした。
・部屋はカードキーで施錠します。
・スリッパやバスタオル、シャンプーなどのアメニティがついています。
 タオルは毎日交換してくれます。
 (ハブラシやティッシュもあったような?そのあたりはうろ覚えです。)
・室内で面会できます。
・ただし差額は1日約4万円で高いです。
 もう少し安いMCのお部屋は人気で、まず空きがないそうです。


●個室に移って良かったこと
・子供が泣いても部屋の外には聞こえないため、
 夜中に飛び起きなくても大丈夫な心の余裕ができました。
・おっぱいをあげるだけでなく、コットを揺らしたり、
 いろいろなあやし方ができました。
・お世話をするときに声かけしても恥ずかしくありませんでした。
・ベッドを使ったりソファーを使ったり、
 いろいろな授乳の仕方や体制を試すことができました。
・自分の心に余裕ができたことで、
 子供が夜中などに泣くことも減ったように思います。
・だんなさんにゆっくり子供をみてもらったり、義両親が遠方から
 面会にきてくださったときもゆったり過ごしてもらえてよかったです。
 面会中も自分は横になれて、それも楽でした。
・日中は同じ助産師さんが見に来てくださったため、
 教えてくれる内容がかぶらず、こちらも質問しやすかったです。


●入院中の授乳のポイント
・助産師さんが授乳方法を丁寧に教えてくださいます。
 夜中も部屋に見にきてくれます。
・授乳の仕方はたくさん教わりますが、授乳後のことは聞きませんでした。
 授乳したあとすぐにコットにおろさないで、げっぷがでるのを待つつもりで
 子供が寝るまでしばらくだっこしていると、
 コットに置いても起きる回数が少なくなるように思います。
・夜中授乳であまりに眠れないときなど、
 添い乳をしてみたいと聞くと良いかと思います。
授乳で貫徹になった朝に「添い乳することもできますよ」と教えて頂いて2時間位眠ることができました。新生児の添い乳は窒息させないようコツがあるようなので、助産師さんに聞くのがいいと思います。自分はすっかり忘れてしまったのでまた聞いてみるつもりです。

・『ピュアレーン』というお薬を買うことができます。
 産前産後病棟の間にある入院グッズを置いている自販機にて
 1000円(2013年当時)で売っていました。
乳首が切れたときや乳腺が詰まってしまった時に塗るとよい羊油のお薬で、塗ったまま授乳することができます。個室担当になった助産師さんが買っておくといいですよと教えてくれました。入院中でなくとも買えるものだとは思いますが、退院後かなりお世話になったお薬です。


●最後に

長くなってしまいましたが、これから出産・入院される方の快適な入院生活へ、ちょこっと役にでもたてればうれしいです。産後はホルモンの関係からか特に落ち込んだりすることも多いと思いますが、ゆったりした気持ちで過ごせることをお祈りしております。
日赤さんには大変お世話になり、感謝でいっぱいです。第2子も迷わず日赤さんでの出産をお願いしました。第1子の面会等も考慮して、今回は個室一択で申し込みしております。出産費用があがったのは苦しかったですが、心が安定したこと、子供との生活ペースを入院中に整えられたことは大きかったと思います。